俺が好きなのは、世界一可愛い君
告白
人混みの中、怜ちゃんの姿を必死に探す。



「!ッいた!! 怜ちゃん!!」



ようやく見つけ声を張り上げる。



近くに男の影はない。



「怜ちゃん!!」
 

不思議に思いながらも、そんなやつに構ってる暇はない。



もう一度呼ぶと、今度はこちらに気づいたようだ。



俺を見たとたんに、怜ちゃんは俺に背を向けて走り出す。



「待って!! 追いかけないから! 走っちゃダメだっ怜ちゃん!! っっクソッ怜香!!」



ありったけのおもいを言葉に込めてそう叫んだ。


「あっ」



俺……今!?

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