俺が好きなのは、世界一可愛い君
歩いていける距離にある、そのふくろうカフェには、当たり前だけど、たくさんのふくろうがいた。



ふくろうカフェとは、猫カフェのふくろう番みたいなもので、ジュースを飲んで、談笑したりしながらふくろうを眺めることができる。



一応2時間と制限があるけど、客は好きなタイミングで帰っていい。



まず、ふくろうを少し見て、1時間ほど話をした。



いっくんは自分から話をしたりするほうではないから、大体私が1人でしゃべって、いっくんは時折頷いたり、相槌をうったりするだけ。



でも、それに不満は全く無い。



私は話すことが好きだし、何より……



聞いてくれてるいっくんの顔が、とても優しいから。



私は、いっくんがその表情を見せるのは私にだけだと知っている。


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