俺が好きなのは、世界一可愛い君
私は早々に、1番気に入った小ぶりのサイズの子に決めた。



いっくんは悩んでいるみたいで、じっといろんな種類のふくろうを見ている。



知ってるよ。



いっくん、ふくろう好きだもんね。



クスリと、笑みが溢れる。



その時、1番大きなふくろうが、目をクリッとして首を傾げた。 



あっと声をあげそうになるのを必至に我慢する。



すると、いっくんもふくろうに合わせて首を傾げる。



可愛い。

 
まだ、残ってた。


昔、いっくんはペンギンやふくろうなどの生き物をじっと見つめては、動きを真似する癖があった。



昔のいっくんと、今のいっくんが重なって見え、一気にいっくんへの愛しさが増す。

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