幼なじみはトップアイドル 〜ちさ姉を好きになっていいのは俺だけ〜
 その様子に気づいて、前を歩いていた友達が戻ってきた。
「知紗、どうしたの?」
 ちさ姉の友達が戻ってくる横を、おれは走って逃げた。

「璃音! なんでそんなひどいことしたの!!!」
 その話はすぐ、おれの母ちゃんに伝わった。
 で、その日の夜。
 口から火を吹くんじゃないかと思うほどの勢いで、母ちゃんはおれを叱った。

 あれからだ。
 ちさ姉がおれを避けるようになったのは。

 なんてバカなことをしたんだろうと、死ぬほど後悔した。
 でも、一度やっちまったことは取り消せるはずもなく……

 おれはただ……
 ちさ姉にかまってほしかっただけなのに。
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