星のような君の隣にいたい。〜番外編〜
あの日、私は優希さんの

病院に行った。

ドアを開けると優希さんは

いつもより元気そうで、

私はつい嬉しくなった。

もしかしたらこのまま

元気になるんじゃないかって。

あの小説みたいに

奇跡が起こるんじゃないかって。

でも奇跡なんてなかった。

あの日、優希さんと

交わした言葉は覚えているのに

あの後、

どうやって家に帰ったか、

それからお葬式も

一週間以上経っているのに

時間が進んでないの。
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