わんこ系男子と甘々な日常


それから二、三歩後ろへ下がり、私から距離を取った。


まぶたを伏せて心の中で自分を責めているのがありありとわかって、責任転嫁をした私は罪悪感で胸が苦しくなる。


「……っ、嘘よ、嘘!私だって嬉しかったの!だから、その。また次も話しかけてくれてもいいっていうか、そっちの方がいいっていうか……」


人の目が気になるのと単に恥ずかしいのとで、もごもごと口の中で遠回しに蒼空くんは悪くないことを伝える。


蒼空くんは耳がいいから私の声を拾ってくれるはず。
恥ずかしくて顔を上げられないからどんな反応をしているのかはわかんないけど。


一拍してから、二、三歩また私の方へ近付いてくれたのが気配でわかった。


「先輩、そういうところあるよね。ほんと……可愛すぎ」


その優しく甘く落ちてくる声にばっと顔を上げれば、そこには柔らかな眼差しを私へと落とす蒼空くんがいて。


……なんか胸がくすぐったい。
そわそわして恥ずかしい気持ちがじわじわと増してくる。


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