わんこ系男子と甘々な日常


机に顔を伏せている蒼空くんに静かに近づく。


窓側へ向いている顔を覗き込むと、いつもの生き生きとした目は綺麗な二重の線がうっすらと浮かぶ瞼に覆われていた。


閉じられた瞼のふちには太めのまつげが等間隔にまっすぐ伸びている。


……羨ましくて抜き取ってやりたい衝動が湧いてきた。


さすがに可哀想だからやめておくけど。


ツンっ。と、寝ていることへの不満と起きることへの期待を込めて、すべすべのほっぺたをつつく。


この子は何分前にここへ着いたんだろう?


短時間で学校で寝られるなんて……ある意味才能と捉えるべきか。


「蒼空くん、早く起きないと帰っちゃうよ」

「それはダメ!!」


私の言葉に反応してがばりと勢いよく体を起こす蒼空くん。
その様子は"たった今、目が覚めた"ようには到底見えなくて。


「……あ」

「……まさか、寝たふりしてた?」

「……えへ」


蒼空くんは誤魔化すように苦笑いを浮かべた。




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