わんこ系男子と甘々な日常
昔はチワワが飛びついてくる程度の勢いだったけど、今となればゴールデンレトリバーが体当たりしてくるようなもの。
その衝撃に備えてぐっと一人で身構えたけど。
蒼空くんは予想に反して身じろぎ一つすることなく。
「俺、高校生になったのに……?まだ可愛いのままなの?」
ツンとそっぽを向いてわかりやすく拗ねていた。
ほんの2週間前まで中学生だった子が、短期間で劇的に変われるわけもない。
それに蒼空くんの可愛さは変えることができないと私は思うんだけれど。
どうして蒼空くんは拗ねているんだろう……?
「昔からずっと、蒼空くんは私の可愛い後輩だよ」
「……そうなんだ」
それっきり蒼空くんは私と反対方向を向いて黙ってしまった。
丸まった後ろ姿は広々としているのに小さく見える。
私が地雷を踏んでしまったから。
せっかく昔を思い出して楽しい気分でいたのに、それをぶち壊してしまったのは私だから。
理由がわからなくても、責任もってこの事態を収束させなきゃいけない。