彼の顔が見えなくても、この愛は変わらない
☆☆☆

花が枯れた時、私の恋は終わっていたのかもしれない。


ううん。


本当はそれよりもずっと前、出会った頃から可能性なんてなかったのかも。


なにせ私は佳太くんに彼女がいるのかどうかも知らない。


夜になってどうにかして佳太と会話がしたい。


昼間のことを謝りたいと思っても、電話番号すら知らないことを突きつけられた。


私にとって佳太くんは特別な存在だったけれど、佳太くんにとってはそうじゃなかっただけ。


たった、それだけのことだ。


その日なかなか眠りにつくことができなくて、ベッドの中で何度も寝返りを打って、そして少しだけ泣いたのだった。
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