彼の顔が見えなくても、この愛は変わらない
☆☆☆

久しぶりの特別学級はやっぱり過ごしやすかった。


授業が進んでいるから追いつくのは大変だったけれど、前と同じようにみんなが私を支えてくれる。


もう普通の教室になんて戻らなくていいんじゃないかと思えてきてしまうくらいだ。


「明日もこっちに来るの?」


放課後、すっかり元通りの話し方になかった景子ちゃんが訪ねてきた。


「う~ん、まだわかんない」


私は素直に答える。


あんなことになってしまったけれど、私はまだ佳太くんのことが好きだ。


好きだからこそ、目が腫れてしまうまで泣いたんだ。


そう理解した今、佳太くんの役に立ちたいという気持ちも膨らんできていた。


私がA組へ戻ることが佳太くんの評価につながるのなら、それでもいいかもしれない。


「そっか」


景子ちゃんは頷いて教室を出ていく。


私もその後に続いて特別学級を後にした。
< 124 / 141 >

この作品をシェア

pagetop