ツインレイ⋅⋅⋅唯一無二
(16)姉

···舞桜1️⃣


やっと慶と付き合えるようになって
結婚も出来て······
本当に幸せだった······

結婚式に美桜が出席出来なくて
残念だったが·····
お世話になった方が亡くなったと。

それは、本当の事だろう····が·····
私達の両親の事も····あるだろう·····

美桜が産まれて
よちよち歩き出すまでは
母が美桜の面倒を見ていた。
私には、父がずっとそばにいた。

美桜が、話し·····歩け····走れるように
なってきた時には
両親は、私ばかり······

特に父親は、美桜が話しかけても
あっちに行ってなさい····とか
知らない顔をしていて
それでも、美桜は父や母に
話しかけていたが····

いつからか····それは、無くなっていた。

まだ、わからなかった私は、
「美桜ちゃんも。」
「美桜ちゃんは?」
「美桜ちゃんと一緒」
と、言っていたが·····

いつからか·······

自分だけが両親に可愛がられて
いることに優越感を持つようになり
わざと、美桜の名前を出したり
姉なのに。

美桜は、可愛い妹なのに·····
だから、バチがあたった?

私や父、母は、市役所に務めていた。

だが、美桜だけは
手先が起用でそれを活かして
人形を制作する仕事をしている。

その為に和洋裁を学び
海外にも行き、経済や和裁を
勉強していた。

何事にも真っすぐで
一所懸命な娘だ。

父の両親、おばあちゃんが
手先の起用な人で
美桜は、おばあちゃんに似ていると
思う。

両親が美桜を可愛がらない事を知った
父の両親と父の妹の涼叔母ちゃんが
かなりの怒りで美桜を引き取った。

私も、祖父母や涼叔母ちゃんが
好きだったから
一緒にと言ったが
私がいると両親が来るからか
私は、母の手で連れて帰られた。

両親と一緒で
祖父母や涼叔母ちゃんも
きっと、私を······
と、思う気持ちがあったと······

本当に嫌な人間だ。
< 16 / 54 >

この作品をシェア

pagetop