ツインレイ⋅⋅⋅唯一無二
(2)出ていけ

現在の······私·····27歳

先日····

父親から
「出ていけ!!
 二度と十川の家の敷居をまたぐな!」
と、言われ


父の妹である
十川 涼(とがわ りょう)
大手航空会社 グランドホステス
マネージャー

涼叔母さんから
「美桜、私の所においで。」
と、言われて
私は、叔母さんが暮らす街へと
移住した。

叔母(涼ちゃん)は、
小さい時から私の事を可愛がって
くれていた。
もちろん姉の舞桜も可愛がっていたが。

父が、姉の舞桜だけを可愛がる事
よく思わず父に文句を言ってくれていた。


母は·····

父より、ましかな·····

私自身
どうして、父は私を自分の瞳に
映さないのか
わからずに悩んだし
それが、とても悲しかった。

小さい時は、
お父さん、お父さんと
言っていたが
父親は、そんな私に
「あっちに行ってなさい。」
「舞桜、何かお菓子食べるか?」
「舞桜、勉強は、どうだ?
まあ、舞桜の事だから
わからないわけないな。」
と、舞桜、舞桜。

父の口からでるのは、
姉の舞桜か母・桜の名前だけ。

私は、自然に父親をさける
ようになった。

そして、私は·····

自分は、この家には必要ない子
だと解り
私は、小学校の高学年なる頃には
祖父母の家で毎日を過ごした

父の両親は、涼叔母さんのように
私を可愛がってくれた。

おじいちゃんとおばあちゃんは
父を叱ってくれたが
のらり、くらり言い訳ばかりする
父に
「二度と美桜は帰さない。」
と、言い捨てた。

母は、泣いて謝っていたが
おじいちゃんもおばあちゃんも
そんな母にも怒っていて
放置した。

その日、姉は友達の家に
遊びに行っていて不在だった。

私は、その日から
祖父母の家で暮らした。
私の荷物は、ランドセルと学校の
教科書だけをおばあちゃんが運び

おじいちゃんが
「後は、何もいらない。」
と、言い捨てた。

私は、おばあちゃんに手を
引かれ父の家を出た。

後で知った姉は、
祖父母の家に来て
私も一緒に暮らすと
泣いて騒いでいたが
母が迎えにきて
泣いて叫ぶ姉を連れて帰った。

そんな私達は、
学校で会うと話をした。

姉は、必ず、父に
話すと言ってくれたが
私は、何ども横に首をふった。
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