ツインレイ⋅⋅⋅唯一無二

···涼3️⃣


翌日 中津先生から連絡があり
打ち合わせを済ませた。

兄夫婦と舞桜を
先生の事務所へ呼ぶ手配を
先生がしてくれた。

まあ、舞桜の旦那も来るだろうと
私は思っていた。

兄は、文句を言っていたらしいが
来なければ、市役所に出向くと
先生に言われておりたらしい。

まったく、反省も悪いとも
思っていない。
呆れた人だ。

事務所に来て私がいるのを見て
驚いた顔をしたが
中津先生に言われて
私から離れて四人は腰掛けた。

舞桜を久しぶりに見たが
体調は、わからないが
変わりないように見えた。

中津先生から
ご自身の紹介が行われた。

中津先生は、
私からの依頼である事を含めて
私が舞桜の夫である結城 慶氏と
初対面である為紹介をしてくれた。

私は二人の結婚式には、
出席しなかった。

もちろん、
 兄夫婦と会いたくてなかったから。
両親も同じだ。

だが、お祝いは、私も両親も
直接、舞桜に渡した。

夫である彼からは
お礼も何もなかったが。
あの家族に関わりたくないから
良いと父は言っていた。

「それでは·······
と、先生より

「美桜さんへの
育児放棄、ネグレクトに対して

十川 幹夫氏 200万円
十川 桜氏  200万円

続きまして
美桜さんに対しての暴言
精神的苦痛料として
十川 幹夫氏 300万円
十川 桜氏  500万円
 
計 1.200万円の支払いを請求致します。

長年市役所にお務めでありますから
もっと請求しても良いと思いましたが。

本来なら学費も引っ越し費用も
全て請求したいところですが。
こちらは、あえていれていません。

美桜さんは、専門学校の費用も
お祖父様が出してくれましたが
全て返済しております。
アメリカ在住の渡航費、住居費も
学費も全て御自分で支払われております。

その上、今回
桜氏より日本から出て行って
欲しいとの言葉にも従っています。
その費用も全て
 御自分で支払われています。」
と、言うと
父・幹夫と舞桜は、母・桜を見て
どうして?と言う顔をした。

母・桜は黙ったまま下を向いていたから

「二度と、結城 慶に合うなと。
だから、日本からでろ
と、そう言いに来たのよね。
わざわざ。」
と、涼が言うと。

「あっ、そうだ。
美桜がこいつと不貞をしたのだから
舞桜に慰謝料払わないと
行けないんじゃないか?」
と、開き直る用に言う
父親である幹夫。

ゆかり(中津先生)も涼も呆れ果てた。

まあ、二人ともそう言うと
思っていたが
まさか、本当に?と。

先生は、
「わかりました。
それでは、舞桜さんに
500万円の支払いをします。
この件は、美桜さんへお伝えします。

それでは、こちらからも。

子供へかかる教育費を
専門学校卒業分までを
十川 幹夫さんへ
800万円の請求いたします。

総額で2千万円となります。

お二人からお支払いが
ありまして確認できましたら
舞桜さんの支払いを行います。

宜しくお願いします。

10日以内にお願い致します。」

払うつもりがないのか
誰も異議を申し立てをしなかった。

「それでは、最後に
美桜さんは、先日
綾川 美桜となり
十川 涼さんの養子となりました。

もう、
十川 幹夫
十川 桜の子供でなく
戸籍からも抜いています。


十川 幹夫
十川 桜
十川 舞桜
あなた方三名は、
綾川 美桜ならび 
十川 涼に対して
接近を禁じます。

偶然あったとしても
あなた方から話しかける事も
許されません。
宜しいですね。」
と、先生が言うと
三人に書面を渡しサインを促す。

美桜さんの戸籍謄本も
三人の前に出して見せる。

母・桜が一番先に記入した。

舞桜は、泣きながら記入し
父・幹夫も憮然としながら
記入した。

それを先生は確認してから

「それでは、お引取り頂いて結構です。」
と、言うと

桜は、舞桜を気遣いながら
立ち上がり出口に向かう

幹夫は、憮然として態度が悪い

「伝えて置きますが
女だからと私を甘く見ないで下さいね。
私には、錚々たるメンバーの仲間が
あちこちにいますから。
他の弁護士に当たられても構いませんが
返り討ちにあうだけですよ。」
と、伝えていると
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