ツインレイ⋅⋅⋅唯一無二

2️⃣


舞桜と慶は、離婚に向けての
話は後にする事に

二人が話してる間
両親は、怖いくらい静かだった。

舞桜と慶は
顔を見合わせて
どうしたものかと·······


すると·······


「本当に二人の子だと
ずっと思っていたの、お腹にいる間。

舞桜も赤ちゃんが出来て
本当に嬉しそうでね。
計画していたわけではないけど
お父さんも喜んでいたの。
だけど······

臨月に入った時
胎盤剥離が起こって
私も赤ちゃんも死も免れない
状態でね。
輸血が必要だった。
私は、O型
お父さんは、B型
私は、大量に輸血が必要な状態で
病院にある全てを使わないと
行けなかったの。」
と、お母さん。
「桜は、私は良いから
子供を助けて、と言っていたんだ。
だから、B型なら
赤ちゃんは、O型かB型のはずだから
B型なら俺のをやれば良いと
先生に頼んだんだ。
直ぐに赤ちゃんの血液型が
調べられた。
だが·····」
と、父は、苦渋の顔をするから
私は、両親の顔を交互に見る
「赤ちゃんの血液型は、A型だったの。
お父さんは········
直ぐに私を疑った。
だけど、私は疑われる事は
一切なかった。」
「俺は、瀕死の状態の
桜を責めて、責めて、責め立てて
言葉の限り罵り
桜の父親から殴られて
病室を追い出されたんだ。

そんな自分を責めたり
やはり····と桜を疑ったり
きちんと先生や看護師さんの
説明を訊く余裕などなかった。」
話を聞きながら
舞桜は、何度も口をはさもうとするが
それを静止されて。

「私が回復して目を覚ましたのは、
お産から三日後で
私の両親がいてくれたの。

十川の両親とも父親が会わずに
帰したから。

私の両親の怒りは凄くて
この人を病室に入れなかったの。
だから、この人は、
家で舞桜の面倒を見ていたみたい。
私は、母乳もでなくなっていて
美桜は、ミルクで育ったの。」
と、言う母に
「美桜は、O型よね。」
と、舞桜が疑問を口にするが···

「私は、退院してから実家に連れて
帰られたの。
大量出血をして命も危ない私を
疑って責めたてたのだから。

私の両親が、「娘を殺すつもりか!!」
とね。
中々、許されなくて
美桜が一歳になる前に
やっと、本当にやっと
お父さんは、私の両親から許されたの。

私が実家にいる間は、舞桜も私の実家へ。

美桜の一歳児健診の時に
血液検査をしますね
と、言われて。
調べてもらったらO型だったの。
なぜあの時違ったのか訊ねて
先生の説明をきいて
主人にも説明して欲しいと
お願いしたの。」
と、母。

「血液は、赤血球の表面にある
抗原とそれ以外の成分である抗体の
両方を調べて確定するらしい。
新生児は、抗体が作られていなくて
抗原の反応も弱いから
違う?わからない?
一歳になるとわかる。

そう、言われたんだ。

だから、美桜の血液型が違っていた。

それが、わかると同時に
瀕死の状態の桜に対しての自分が
やった事、言った言葉への罪悪感と
桜の両親、特にお義父さんの
娘を殺すつもりか
と、言われた言葉と顔が
忘れられずにいた。

許されたとはいえ
桜の両親とは、前みたいには
いかなかった。

だから、美桜を見ると思い出す
それが、段々と憎しみ?煩わしさ?
最初からなかったものにしよう?
子供は、舞桜だけだと
そう思うようになっていた。
それで、自分の中を均等に
保たれていた。」
と、下を向いて話す父に
「そんな······
  ······そんな·····事で·····
美桜は、ずっと両親から
  ·····邪険にされて·····きた?」
と、慶··は··呆然····

「私が、美桜を可愛がると
お父さんが、あの時を思い出して
苦しむかもと思い
それに·····あの時
私を疑ったお父さんの顔が·····
心に影響を···与えて·····いて····
うまく、接することが出来なくて
だから、美桜さえいなければ·····と。」
と、言う母に。
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