ツインレイ⋅⋅⋅唯一無二
(24)再会
✳️✳️【 】は、英語ですが 
    あまり使っていません。✳️✳️


瑞樹が三歳を過ぎた時······



玄関のブザーがなった。

瑞樹は、日本人幼稚園に通っていて
不在だ。

【はぁ〜い】
と、ドアを開けると
そこには、慶さんが立っていた。

思わずドアを閉めようとすると
慶さんがドアに靴を挟み込み
閉まらないようにした。

それでも、必死で閉めようとする
ドアに置いた手に
慶さんの手が重なると
ドクリと心臓が音を上げる

ハッと顔をあげると
慶さんの優しくて切なげで
妖艶な瞳と重なる。

  どうして?

    どうしてなの?

いない生活にもなれて

  もし合うことがあっても

もう、大丈夫だと

    思っていたのに。

どうして······



「美桜······

  あい····た····かっ·····た····」

と、涙を流す慶さんに


私は······

 わたしは·······

「会いたく····なかった·····」
と、言うと

首を振りながら
「嘘だ。」
と、言う慶さんに

「おねっ、お願い····だから·····

  帰って······

   帰って······くだ······さいっ·······」

と、言うと


「いやだっ!!
やっと······やっと········会えたんだっ。」
と、泣きながら叫ぶ慶さん。

「入れてあげなさい。」

「えっ、涼ちゃん?!」
「·····りょう····さ·····ん」

涼ちゃんの出現で緩んだ手
涼ちゃんがドアを開けて
彼を入れながら
自分も入り

「ごめん。
美桜、口を挟んで。
彼ね、何度も、何度も連絡をくれたの。

だけど、私は相手にしなかった。

あの家族と····
 彼も関わっていたから·····

  どうしても····許せなくて·······

わかっているの。
   この人は違うと。
中津先生からも
奥菜先生夫妻からも
 彼は、信じられると。

一年以上前から、ずっと 言われていたの。

でもねっ、でもねっ

美桜の苦しみや悲しみの日々を
思うと·······

でも、中津先生や奥菜先生
一華先生が、親身に彼の話しをきいて
私に何度も接触してくれて
何度も、何度も、話してくれたの。

美桜、彼は舞桜と離婚してる。
嫌、いやではないわよ。

舞桜も納得してる
いや、舞桜から離婚の話しがでたの。
それに、彼は市役所を辞めてる。」
と、言うと

美桜は、ハッと慶を見上げる。
慶は、涙を流しながら
美桜の腕にそっと手を添える。

その手に美桜は手を添えると
美桜の涙を慶は、そっと指で払った。
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