ツインレイ⋅⋅⋅唯一無二

それからは、三人で話をした。

慶は、直ぐに連絡が出来なかった事から
全てをはなしてくれた。

その間に涼は、美桜と目配せをして
「飲み物買ってくるね。」
と、出て行った。

瑞樹を迎えに行ってくれたのだ。

美桜にとって驚かされる話しだった。
一番は、両親が私を疎ましがる理由だった。

そんな事で·····と思う気持ちと

悲しみ·····落胆や情けなさ······

やはり·····私はあの人達とは無理だと

涼ちゃんの子供で良かったと
改めて思った。

そこへ

「ママっ!!」
「瑞樹。お帰り。」
と、息子を抱き締める。

「ママ?痛いの?」
と、涙を流している私を心配する瑞樹に
「ううん。違うの。
懐かしくてね。」
「なつかしくて?
あっ、ママ、このおじちゃんは?」
と、慶さんを見ながら話す瑞樹に
「瑞樹。この人は······
「この人はね。瑞樹のパパだよ。
今日、日本から瑞樹とママに会いに
来たんだよ。」
「涼ちゃん!!」
「ええっ?!」
「パパ?!」
と、私と慶さんと瑞樹。

慶さんは、私と瑞樹を交互に
見ながら再び涙を流す。

瑞樹は、涙を流す
私と慶さんを心配していた。

「ゆっくりと話しなさい。」
と、涼ちゃんは帰って行った。

涼は、自分のアパートメントへ
向かうとアパートメントを見上げる
男性が·······

「俊介?!」
振り向いた俊介は、
私の涙顔を見て、一瞬驚き
私の元へと来て抱きしめる
「何があった?」
と、心配声で
「ん?あっ、いやっ、えっと
俊介は、どうして?」
「ごめん。なにかあったんだろ?
だが、先にきいてくれるか?」
と、切なげに言う俊介に頷くと。
「えっと、とにかく上がって。」
と、言って部屋へと案内する。

美桜達の一件がなかったら
俊介を部屋に入れる事はなかった
······はずだ·······
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