ツインレイ⋅⋅⋅唯一無二

••新たな家族①


撮影場所へ着くと
「直ぐに お着替えを」
と、スタッフさんより

涼ちゃんと俊介さんに挨拶を
と、思っていたのに



出来上がったのは·········

 ········ウェディング·····ドレス·····?·····

コンコンとノック

入ってきたのは

   瑞樹とスタッフの方

瑞樹のスーツ姿は
可愛くて格好良くて
「瑞樹。凄く格好良い」
と、言うと
「ママは、お姫様みたい。」
「うふふっ、ありがとう。」
「ほんとに素敵です。
   それでは、ご案内を」
と、言われて
ん?と思いながら
瑞樹と手を繋いでスタッフの方の後を
ついて行く。

一つのドアの前
観音開きの綺麗なドア
スタッフの方から
「結城様、こちらでお待ち下さい。」
と、言われて
ん?と瑞樹と顔を見合わす。

そこへ·······
「役得を頂いたよ。」
と、結城のお義父さん。

私は、そこでやって気づいて
涙が溢れると
お義父さんは、びっくりしながら
そっと涙を拭いてくれた。

スタッフの方が再び現れて
あらあら、と
ささっと、お化粧のやり直しを
してくれてから
優しく微笑まれて
「それでは、お時間です。
結城様は、お義父様の腕に手を
置かれて下さい。
それから、一歩ずつ、ゆっくりと
歩いて下さい。
息子さんは、私どもが。」
と、言い
瑞樹の手を引いて
「ママを中で待とうね。」
と、言って
瑞樹は、私達に手を振り
スタッフの方と。

「では、美桜さん。行こか。」
と、お義父さん。
「はい。今日はありがとうございます。」
と、言うと首を振りながら
「経験出来ないことを
させて貰えたよ。
どうか、息子をお願いします。」
と、言われて
「········は····いっ·····」
再びお義父さんのハンカチで
涙を拭き
スタッフの方の
「お時間です。」の声と共に
ドアが左右に開き
ステンドガラスがキラキラと
輝く中······パイプオルガンが響き
前には、愛してやまない慶が
こちらを向いている。

その目にも光る物があり
ハンカチで拭いている。

私は、お義父さんと
ゆっくり慶の元へ
「慶、わかってるな。
義娘を必ず、幸せにして欲しい。」
と、言われ
涙が止まらない
「お義父さん。」
「ああ、必ず。
親父、お袋を頼む。」
と、言い頭を下げる慶と一緒に
私も頭を下げる。

それから、神父様の前で
参列者の前で誓を行い
誓いのキスの時
「美桜。とても綺麗だよ。
心から愛している。」
と、言われてキスをされた。

少し長いキスに
俊介さんから咳払いが·····
みんなから笑いが漏れて離れると
沢山の拍手。

式が終わり
回りを見ると

涼ちゃん夫妻
俊介さんのご両親
妹さん夫妻とお子さん

結城のご両親と瑞樹

私は、涼ちゃんから抱き締められて
「美桜、綺麗だよ。
本当に綺麗。
幸せになるんだよ。
沢山、沢山。」
と、言われて
「ありがとう。
涼ちゃんが、いなかったら
今、ここにいない。
涼ちゃんのお陰。
おじいちゃん、おばあちゃんのお陰。
でも、そのために
涼ちゃんの大切な時間を
奪ってごめんね。
涼ちゃん、いや、お母さんも幸せになって。」
と、二人で泣くから
慶と俊介さんが
涙を拭いてくれて
回りから笑いも。

涼ちゃんと一度離れて
俊介さんと涼ちゃんに
今日のお礼を改めて伝えて
二人を抱き締めると。

二人から
「「幸せになるんだよ。」」
と、言われてなんども頷く。

すると
「もう、離れて。」
と、慶が言うから
みんなから、呆れや笑い声が。
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