りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生





好きでもない男にキスされて抵抗もしない。

ちょっとした雰囲気で流されてしまう女。





『コウくん、やるねー』


ミサキさんの囃し立てる様な笑い声が耳に入った。


飾り気の無い彼女の唇がいつもより幼く見えて。赤く染まる頬に両手添えた瞬間、彼女と目が合った。


逃げる時間も文句を言うあった筈だ。なのに、ケーコさんは俺を押し退ける事もしなかった。



もう一度、彼女に自身の唇を押し当てれば、「んッ」と息を漏らした。

やけに熱い舌にねっとりと絡めて、素顔の彼女の唇にチュッと音をたててやる。


ヤケになっていたのかもしれない。
罰ゲームだって人前でキスなんかした事無かったのに。



『なんか。私、邪魔?』


そう口にするミサキさんの口調は今度は呆れていた。
自分が煽ってきたくせに。


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