りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生
「で、俺にどうしろと?」
アパートの部屋の中。目の前には顔を歪ませるリクがいて、
「いや。お前なら家知ってるだろ?」
そう口にした俺はベッドで横になる笹沼へと視線を向ける。
「いや、知ってるけどさ」
リクはタンクトップにハーパンというラフな格好のまま。コイツの事だから寝ながらゲームでもやっていたのだろう。
酔って寝てる笹沼を家に連れ込んだって連絡したら、慌てて飛んできたくせに。
「コイツ、実家暮らしだぜ?こんな時間にチャイム鳴らせねぇよ!」
溜め息と共にリクの言葉が続けられる。
やっぱりコイツは笹沼の家を知っていて、その状況も把握している。
「じゃぁ、このまま泊まらせるけど」
「はぁ!?」
「リク、お前どうする?」
「伊野は?アイツなら仲良いし、1人暮らしだし!」
「連絡した。けど、実家帰ってるって言われた」
なんて事実を平然と言ってみせれば、リクは困ったように口元を引きつらせた。