りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生
かなちゃんからのメッセージには――、
ヨウスケ帰ってきたこと。
ヨウスケは友達の所に行っていたこと。
今まで疑って本当に申し訳なかったという内容が、記されていた。
そうだ、この問題もあったんだっけ。
つい最近の出来事なのに、まるで何週間も前のように感じた。
彼女からの連絡に、右手の中指で返信ボタンをタップする。
私こそ、ごめん……と打ってから文章をいったん取り消した。
確かに、彼女の勘は半分は当たっていたのだけれど。
ヨウスケとかなちゃんが結婚しても会っていた事、ヨウスケが私のアパートに来た事も触れずに。
"良かったね!"そう返しておいた。
ヨウスケと過ごしたこのアパートに1人座り込む。
心にポッカリと空いた空虚感。寂しさと、意地と、惨めな私は不思議と存在しなかった。
ヨウスケの事考えずにいられたのは、あの子のおかげなのかもしれない。
そう思ったら居ても立ってもいられなくて、アパートを飛び出した。