りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生
ああ。休み明けに実習があるという話をしていたっけ。
拍子抜けしたような、安堵の息を漏らして歩き出した。
ふと目に入るのは、お店のガラスにうつし出される私の姿。
ほぼ素っぴん状態に加えラフな格好に、ヒールの無いサンダル。
忙しくても連絡の1つ位しくれてもいいのに。
足元に視線を落とすと同時に、ふと自分が学生だった頃の話をを思い出した。
看護学校行ってた同級生が、"病院実習大変だった"なんて文句を言っていたな……。
あの子の殺風景な部屋の中に、難しそうな本が並んでいるのも。普段だってレポートやテスト勉強、バイトに追われているのを知っていたのに。
私はあの子の都合なんていつもお構い無し。
いつも自分の事ばかりで、身を守るのに精一杯だった。