りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生




「はい、どーぞ」

「……」

「先生に内緒にしてくださいね」

「……」

「どうしたんですか?」

「まさか、兄ちゃんがくれると思わなかった!」

「……別に1本位。最後だし」

「カケてたんだけどな」

「はい?」


"ははは"と笑い声をあげる利用者さんの隣に腰を下ろす。



「……残念でしたね」

「いやー、予想外だった」


この人はカケに負けたのに、何故こんなにも嬉しそうに笑うのだろうか。



自分自身に足りなかった要素――。


今後の課題として明確になっているもの。
それは、相手の身になって、相手を知ろうとする気持ち。




「兄ちゃんまだハタチだろ」

「はぁ」

「学校の勉強で落ちた位なんて、たいしたこたないぜ」



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