りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生



「駄目でした」

「え?」

「バイザーに落とされたんです」

「だ、大丈夫なの?それって」

「……さぁ」


そう投げ捨てるように口すれば、



「"さぁ"って……ちょっと」


今度はケーコの方が目をギョッと丸くさせる。



「そんな他人事のような……て、コウくんらしいけど」

「もともと厳しい実習地だとは聞いてたので」

「落とされにいったようなものって事?」

「こんな性格なので、自分も悪いので」

「……」

「でも……、先輩の話聞いたりして覚悟はしてたけど。実際に落とされるとかなりヘコむ」


ここまで声に出したところで、鼻の奥がツンと痛くなるから慌て顔を下へ向けた。


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