りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生



「私さー、心配してコウくんのバイト先まで行っちゃった」

「そうなんですか」

「部屋の中で倒れてたら大変だなーって」

「……」

「ていうのは……言い訳で、ね」

「……」

「あの、その……聞きたい事があるの」



ケラケラと声を上げていた筈の彼女が、急に顔を自身の膝へ向ける。



「えーと、あの時の続きを」

「……はぁ」


あの時?彼女と最後に顔を合わせたのが実習に行く前だから、少なくとも2週間以上前のこと。



「うちで一緒に飲んだ時に」

「はぁ」

「……」

「……」


沈黙の後、先に口いたのは彼女の方で。



「あ、実習!病院実習どうだったの?大変だったでしょ?」


それは、最も出して欲しくない話題だった。



< 283 / 317 >

この作品をシェア

pagetop