拗らせ片想い~理系女子の恋愛模様

13時を過ぎてやっと席を立ち、社食に行きお蕎麦を食べる。急いで食べていると、目の前に、コトン、と音がしてトレーが置かれ、お疲れ、と言いながら真田君が座った。
私もお疲れ様、と返事をし、一緒にお蕎麦を食べ始める。

「忙しいの?」

「ボチボチかな。真田君もお昼遅いね」

前に和美と飲みたい、としきりに言っていた真田君だが、忙しいのを理由に断っていたら、真田君も諦めたらしく最近は言わなくなった。かといって特に彼女ができたとかではないみたいだが・・。

「そういえば、牧野と連絡とってる?」

久しぶりに牧野くんの名前を聞き、胸がドキン、と鳴るが、一呼吸置き、全然取ってない、と答える。

「この前、セミナーで牧野の彼女に会ったんだよな。満里ちゃんも知ってる人でしょ?」

「え?」

「同じ大学出身の同期って言ってた。何だっけな、名前。・・・」

なんだっけな、と一生懸命思い出そうとしてる。

牧野くんの彼女が同期?・・・・・驚きすぎて声が出ない。しかも、私の知っている同じ大学の人・・・
まさかと思いながらも思いつく名前を出してみる。

「・・・菅原さん・・・?・・・」

「そうそう!菅原。背の高いちょっとエキゾチックな感じの」

飲み会の時、牧野くんの側を離れなかった菅原さんの姿が頭をよぎる。あの時、牧野くんに好意を持っているのが見え見えだった。
私が勝手に嫉妬して先にお店を出てブラブラしていたら、菅原さんの腰を抱いて歩いている牧野くんと遭遇したんだった。

あの時からなのか・・・。
確かあの日、あの後研修センタのロビーで牧野くんと会って、菅原さんが酔っぱらって送って行っただけだ、と言っていた。でも本当は既にその時から付き合い出していたのか・・・。

あの時・・私は嫉妬心丸出して、楽しそうだったね、と牧野くんを責めた時・・
牧野くんは、私が先に帰ったから仕方なかった、と、むしろ迷惑そうにしていたと、私は勝手に受け取っていた。

ショック、というか、衝撃というか、驚きすぎて言葉がでない。
< 103 / 250 >

この作品をシェア

pagetop