拗らせ片想い~理系女子の恋愛模様
「新宿にはいたけど、結構早めに帰ってきちゃったんだ。何かあった?」

「いや、今日飲んでるヤツらが、満里子呼べって言ってて。ほら、大学野球に観に行った後、一緒に飲んだ奴ら覚えてる?」

「もちろん覚えてるよ。そっかサッカー部の飲みだって言ってたから一緒なんだね」

「そうそう。でも、もう帰ったんだな。じゃあ、また今度な。明日、昼頃迎えに行くから。連絡する。早く寝ろよ」

「今日まだこれから飲むなら、明日ゆっくりしてたいでしょ?夕方新宿待ち合わせにしようよ」

「大丈夫だよ。明日な。おやすみ」

そう言って牧野くんは電話を切ってしまった・・。
話した感じよっぱらっている様子はなかったが、これからかなり飲むだろうに・・
迎えに来てくれるという牧野くんに甘えてしまったが、大丈夫だろうか。

とりあえず、今日はゆっくりにスパに行って明日に備えて寝よう。

翌日は9時ころまでゆっくり寝てのんびりしていると、既に牧野くんからメッセージが来ていた。

『11時に部屋の前で』

はやいな。確か飲み会は17時からのはずだ。
しかし、11時ならまだ余裕があるので、少しだけ課題を進めておく。PCを立ち上げると、金曜の夜に真田君がだいぶ進めてくれていて、私ができそうなことはほとんどなかった。少しだけ形を整えるだけで終わってしまった。

のんびりしていたらスパが閉まってしまう時間まであと30分ほどだ。慌てて支度をして行くと、さすがにガラガラだ。閉まるまでの30分間ゆっくりとしてから、部屋に向かって歩いていると、横から歩いてくる背の高い人とぶつかりそうになり、慌てて頭を下げて謝ると、まだ濡れている私の髪の毛をふわりとさわられ、びっくりして顔を上げると牧野くんがニコニコ笑って立っていた。

「びっくりした!どうしたの?飲み会は?」

「何だよ、風呂入っちゃったのか。満里子と飲みなおしたかったのに」

暗くてよく見えなかったが、牧野くんの顔を近くで見るとかなり赤い。サッカー部の仲間たちと相当飲んだのだろう。

「みんなと朝まで飲むのかと思ってたよ」

「お前、寒くないのかよ。髪の毛濡れてんじゃん」

部屋でゆっくり乾かそうかと思ったから・・・と言う私の手からタオルをとると、私を抱きかかえるように私の頭をワシャワシャと拭きだした。

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