拗らせ片想い~理系女子の恋愛模様
お店に着くと、個室を案内され、既に中澤君が来ていた。木村んくんと二人で席に着き、改めて自己紹介する。

木村君と話しているとこは何度か見かけてが、直接お話しするのは初めてだ。
爽やかで、笑顔がクシャっとなり、少し可愛くなる。こんな弟がいたらさぞ可愛がっちゃうだろうな、と思う。

中澤くんは広報部にいるとのことで和美と同じ部署だった。担当が違うので一緒することはあまりないようだが、飲み会などでは一緒になることがたまにあるらしい。

料理がテーブルに並び、何となく食べることに集中していると、お向かいに座る中澤君も、大人しく食べている。木村君が結構喋るほうだが、中澤君は基本聞き役になっているので、元々あまり口数が多くないのだろうか。

木村君が、食べるだけ食べると、ふう、と息をつき、ニコっと笑いながら私の顔を見た。

「ごめん、俺今日約束あって、これ飲んだら行きますね」

なんと。中澤君と私を二人きりにするつもりだろうか・・・・・もともとそのつもりだったか・・・
私が無言で木村君を見つめていると、やや気まずそうな顔をしながら言った。

「だったら別の日でもよかったのに」

私が小さい声で木村君に抗議しても、涼しい顔してそっぽを向いている。

すると、横から中澤君が爽やかに言い放った。

「僕が無理に頼んだんです。佐多さんと顔つなぎだけしてほしくて。今日はあと少しだけお付き合いください」

そんな爽やかな顔で潔く言われたら、邪険にすることもできない。
曖昧に頷くと、木村君はグビっと残りのビールを飲み干し、じゃ、お先、と言って帰っていた。

慌ただしいなあ。。仕事中はどちらかというといつも冷静で落ち着いているイメージが強いがプライベートは意外にワサワサと落ち着きがないのかもしれない。

木村君は入社年次は一つ下だが、年齢は同じ年だ。会社の外では敬語はつかわないし気安い関係で一緒にいて楽だ。
中澤君は入社年次、年齢ともに私の一つ下だ。クシャっとした笑顔を向けてくれる。やっぱり爽やかだ。

話題も豊富だし、会社も同じで、中澤君と和美が同じ部署ということもあり、共通の話題多かった。
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