拗らせ片想い~理系女子の恋愛模様
今日のお礼と、無事に家についたことを返信し携帯をテーブルに置いたが
須藤さんにも無事についたとメッセージを送る。すると直後に着信がある。須藤さんからだ。

「おう。お疲れ。今日は悪かったな」

「逆に柴田さんにお手数かけてしまってすみません。
あ、柴田さんにお礼の送りたいので、連絡先おしえていただけますか?」

「・・・・いいよ。俺から言っておく」

「でも・・・」

「明日、会社で言えばいいから」

「・・・はい」

会社でなんか、会えるかどうかもわからないのに・・・。社内メールでお礼を言えばいいか。

「柴田さんが、今度和美も誘って飲みましょうって。明日の懇親会の下見、せっかくなので4人で行きますか?」

「・・・明日じゃ急だし・・・メニューとか店側とも決めるから、別日でいいだろう。柴田と話てみるよ」

「そうですね。じゃあ・・・お願いします」

「おう」

また明日、と言って電話を切ると、もう23時を過ぎようとしている。ゆっくりお風呂に入りたかったが早く眠りたくてシャワーだけで我慢し早めに就寝した。

翌日、須藤さんと二人で訪れたお店は、想像どおり素敵なお店だった。
殆どが須藤さんとお店の人とで話て決めてくれて、私は隣で黙々と食事をするだけだった。あっという間に打ち合わせを終えて、須藤さんも飲み始める。

「結局全部やっていただいてすみません」

改めて言うと、いや、と短く言い、黙って食べている。お腹が空いていたのだろうか。悪いことをした。

私は最初からお酒は頼まずソフトドリンクにしていたせいもあり、お腹いっぱいになり、須藤さんが飲み食いしている姿をじっとみていると、チラっと私を見て言った。

「気にしないで吸っていいぞ」

「・・・・・」

「タバコ・・・」

私はタバコを日常的に吸っているわけではないし、会社では全く吸わないのに・・・

「いえ、普段吸わないので。持ち歩いてないし」

「俺のでよければ」

そういってポン、とタバコとライターを置いた。

「大丈夫です。本当に吸わないので」

タバコをそっと押し返すと、私の顔をじっと見ながら言った。

「前に喫煙所で吸ってたのみたから。やめたんだ?」

前に・・・・そうだ、一度だけ会社の喫煙所で吸ったことがあった。
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