拗らせ片想い~理系女子の恋愛模様
どうなんだろう・・・。須藤さんは元々年上の恋人がいたが
この前1年ほど前に引越しをしたと言っていたし、別れたと言っていた気がする。そうだとしたら今の恋人が梅田さんで会ってもおかしくないだろう。美男美女でお似合いだ。

そんな話をしていると、後ろから、おい、とつつかれて、振り向くと、息を切らした須藤さんが追いかけてきていた。

「ど、どうしたんですか?彼女は?」

「タクシー乗せた。俺も一緒に行く」

ったくおいてくなよ、と言いながら私たちを追い越し、先にお店に入って行く。

結局3人で飲んで食べ、男性二人はかなり飲んでいた。
木村君も私と一緒の時はほとんど飲んだことはなかったが、実はそこそこ強いらしく、須藤さんと同じくらいの量を飲みながら、ずっと二人で話している。
私は最初のほうこそ、話に加わっていたが、そのうち相槌だけになり、今はもう眠くて仕方がない。

そろそろ帰りたいな~、と思っているうちに眠ってしまったらしく、気が付いたら須藤さんとタクシーの中だった。

「悪かったな。疲れただろう」

「こちらこそ、スミマセン。送ってもらってばっかりですね」

「同じ方向だし、問題ない」

「木村君は?」

「終電間に合うからって走って帰った」

「ふふ。あれだけ飲んだのに、走るとか・・・すごいですね」

須藤さんも、若いよな、と、笑いながら言った。

結局2週続けて送ってもらってしまった。大先輩にお世話になりっぱなしで申し訳なさすぎる。

翌日、なかなか起きられず、いつもより少し遅い出社となってしまい、席に着くと、木村君がすでに来ていて隣から声をかけてきた。

「おはようございます」

「おはよう。ごめんね。途中から覚えてない。気づいたらタクシー乗ってた」

「須藤さんに任せちゃったんですけど、大丈夫でしたか?」

「うん。送ってくれた。須藤さんにお礼言わなきゃ」

「そうですね。だけど、俺、分かった気がします」

「ん?何?」

「いや、まあ、何とくなので、まだあれなんですけど・・・・
ところで、中澤から連絡ありましたか?」

「ない・・・、かな」

スマホを取り出して確認してみたが、やはり中澤君からの連絡はない。

急に中澤君の話題に代わり、それまでの会話がはぐらかされた気がするけど・・中澤君の名前が出たのも何だか唐突だ。

「中澤が佐多さんに連絡したいみたいです」

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