拗らせ片想い~理系女子の恋愛模様
「何でですか!全部いい意味で行ってるんです!!
接してみて、仕事をご指導いただくようになって・・・本当にすごいと思いました。数年後私が須藤さんのようになれる気が全然しなくて、落ち込んだり焦ったり・・・。尊敬しかないです」
そんな人と一緒に飲んだり、こうやって送ってもらったりするようになるなんて、想像もしていなかった。
焦って言葉をつなげてみるが、
ふ~ん。と不貞腐れた様子で言う須藤さんを横目に見ながら、私の言いたいことが伝わってない気がしたが、これ以上力説するのは恥ずかしいので、もうやめよう。
「と、とにかく、ありがとうございます。コンビニ寄って行くので、ここで」
「俺も行く」
私が明日の朝食のパンや果物と飲み物を買っていると、須藤さんもかごに、お惣菜やお菓子、缶ビールなどを入れている。家で飲むのだろうか?ここで買わなくても家の側で買えばいいのに・・・・
「荷物になりませんか?」
「柴田の家の側に店あるかどうかわからないし」
「柴田さんのところに行くんですか?」
「うん」
「・・・だけど、彼女さんと会ってるかも・・・・」
「いや、多分そろそろ帰ってると思う」
詳しくはわからないが、柴田さんの先ほどの電話の内容をある程度察しているのかもしれない。これから行くとなると、夜通し飲みながら話をするのだろうか。明日は土曜日だし、ゆっくりすればいいとは思うが、須藤さんが友人を気に掛ける姿をみて、少し意外に思った。周りの人間に冷たい、とは思わないが、たとえ親しい人にも割とクールに接するのかと思っていた。
梅田さんに対しても、人目があるからだろうか、いくら纏わりつかれても、いつもと変わらずクールな対応しか見かけていない。
二人きりの時は、どんな甘い顔をみせるのだろうか、と、つい想像しかけたが、全く思い浮かばない。
日頃の様子からはプライベートな姿が全く想像つかないだけに、柴田さんを気遣う姿はとても新鮮だたし、良い意味で意外だった。
コンビニを出ると、早く部屋に入れ、と急かせてくる須藤さんに、柴田さんが好きだと言っていたチーズベースのスイーツを2つ渡す。
「柴田さんと二人で食べてください」
須藤さんはスイーツを手に持って驚いたように私を見たので、心配になり聞いてみる。
「柴田さんが、レアチーズ系が好きってこの前聞いたので」