拗らせ片想い~理系女子の恋愛模様
ゴミも分別しておいたほうがいいだろう、と思い、キッチンに向かおうとすると、須藤さんが、ズボンだけはき、上半身裸のまま歩いてきた。

はやっ。もう来たか、と思ったのもつかの間、ひょいっと抱き上げられ寝室に連れていかれると、そっとベッドに下ろされた。
結局流されてしまい、不本意なのが顔に出てしまっているのか、
私の顔を見つめ、困ったように笑った。

「余裕なくてごめんな。だけど今日は絶対離さないって決めてた」

そう言ってすぐにキスしてこようとする須藤さんを、慌てて制して、聞こうと決めていたことを聞いてみる。

「私の彼氏ですか?」

そう聞くと、ふわっと笑って、頬を触り、

「そうだ。恋人同士だ」

と言って、優しくキスをしてくれた。
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