拗らせ片想い~理系女子の恋愛模様

隣でモゾモゾと動く気配で目が覚める
満里子が目覚め、今の状況を把握しようと若干パニックになっている様子が分かる。

ヤバい、どうしよう、という独り言も聞こえ、俺を起こさないように行動しようとしている気配が感じられた。
だいぶ、あたふたしている。

落ち着かせたくて、声をかける。
時間を聞くとまだ5時すぎたところだ。

俺としてはもう少し二人でゆっくりして、あわよくばもう一度満里子に触れたかったが、満里子はどうやら落ち着かなそうだ。

一人で帰ると言い出す前に、一緒に出よう、と支度を始める。

一緒に朝食でも、と誘いたかったが、一夜を共にした仲だというのに、ガチガチに緊張していて可哀そうなくらいだ。

家の前まで送り、そのまま帰宅するが、やはり名残惜しい。
仕方がない、少しずつ距離を詰め、俺に慣れてくれればいいが・・・。また週末、誘ってみよう。

翌週、平日に一度食事に誘いたかったが、その翌週、俺も満里子も仕事が忙しく、残業が続いてしまった。
週末は土曜の夜から実家に行かなくてはならない用事があり、ゆっくり会う時間はないが、少しだけでも会えたら、と思い金曜日に連絡をするが、既読すらつかない。

やっと返信が来たのは土曜日の午後になってからだった。
時間がなく、会えなかったが、元気そうで安心した。

しかし、まただ。
満里子の業務が今かなりひっ迫しているのは知っていたので、最初は仕事のせいだと思っていた。
平日は仕方がないとしても、週末も時間が合わない。
満里子から連絡してくることは元々少なかったため、そこはあまり気にしなかったが、気づけば会社ですれ違うことも全くなくなっていた。
やはり、避けられている。

その証拠に、柴田が誘ったらすんなり約束を取り付けられたようだ。

一体今度は何だ・・・。

梅田にはしっかりと釘を刺した。満里子にちょっかいを出すことはもうないはずだ。梅田自身もそこまでバカじゃないのだろう。脈がないのが分かった今、俺にこだわるのはやめたみたいだ。

考えられるのは・・・
あの子が俺に恋愛感情がない、ということだ。

だとしたら・・・だとしても、俺はあきらめるつもりはない。
時間をかけてでも俺を好きにさせるまでだ。

そう思ってはいても、実際に満里子を前にすると、余裕がない。
俺だけを見てほしくて、俺のものになってほしくて・・・。つい感情的になってしまう。

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