拗らせ片想い~理系女子の恋愛模様
先に牧野君たちが課題を終わらせ、私が終わるのをスマホを見ながら待ってくれてる。私たちもほぼ終わり、片付けも終わったのだが、誰も動こうとしないので私がそろそろ行くね、と声をかけ輪を外れようとすると、浦橋くんに呼び止められた。

「メシ行くの?」

「ううん。お腹空いてるないから、私はお茶程度かな。お先に」

浦橋くんに何か言われる前に挨拶して牧野くんの後に続いて教室を後にした。

「・・・何かあった?」

不意に牧野くんから声をかけられて、ドキリとして牧野くんのほうを振り返り、内心びっくりしながら返事をする。

「・・・え?特にないけど・・何で?」

「なんか機嫌悪そうだし、疲れてそう」

「別に課題がやりたくなかったってわけじゃないけど、今日は集まらないと思ってたから・・・ちょっと疲れたかな。・・・ヤバい、感じ悪かったかな?」

「いや、そこまでじゃないから大丈夫だろ」

本当は浦橋くんに対してイライラしていた。
私はとっくに、牧野くんのことが好きだと自覚していたし、浦橋くんに迫られたとしても心は動かない。しかも彼女がいる浦橋くんに口説かれても、私を遊び相手として軽くみているとしか思えないし、私が男の人と軽く付き合えるタイプだと思われているのが何より悔しい。

ただ、こんな愚痴を牧野くんに言うのは間違っているし、言ったところでどうにもならない。自分なりに浦橋くんと距離を置いて接するしかない。

牧野くんとお茶をしながら、土曜日の同期会の話になった。

「また今週末集まろうって言われてるんだけど、お前どうする?」

「同じメンバ?いつ決まったの?」

「昨日、菅原さんにどうかな?って聞かれた」

「菅原さんから連絡あったの?」

「うん、電話かかってきて」

「電話・・・その時に今週末のこと相談されたの?」

「今日暇か?って聞かれて、一緒に昼飯食って。その時にまた今週末やろうよって」

・・・菅原さんと、今日会ってたんだ。・・・何かモヤモヤする。しかし、私がとやかく口出すことではない。

「お前も出かけれたんだろ?楽しかったか?」

「うん、まあ・・・楽しかったっていうか、お昼食べたらすぐ真田君から課題やろうって連絡あったから、なんかバタバタだったかな」

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