拗らせ片想い~理系女子の恋愛模様
「・・・私は彼女がいる人を好きにならないから」
浦橋くんの顔を見ると、傷ついたような顔をして私を見つめていたが、じゃあ、また明日ね、と振り切るように言って小走りでその場を後にすると、2,3歩行ったところでドン、と誰かの背中にぶつかった。、スミマセン、と頭を下げながら追い抜こうとすると、スッと腕を掴まれた。
「・・・大丈夫か?」
「・・・・牧野くん・・・」
いつからいたんだろう。今の浦橋くんとのやり取りを聞いていただろうか。キス、してたところを見られただろうか。誤解してないだろうか・・・急に色々なことが頭をめぐり若干パニックになる。
「あの、なんで?・・・いつから、あの・・、課題まだまだかかるって・・だから私一人で・・」
「・・メシの時間にしようって一旦解散したんだ。・・・満里子は、浦橋と一緒だったの?」
「う、うん。一緒っていうか、ちょっと立ち話してただけ。私たちは今日課題やらないから」
「そっか。メシ、行ける?」
「・・・うん」
・・・・さっきの浦橋くんとのやり取りは見られてないだろうか・・・。何も聞いてこないし、牧野くんはいつも通りだし・・・多分見てないよね。
牧野くんと近くの定食屋さんに入り席に落ち着き、それぞれ注文をして食事をしながら話をすると、今週末にまた集まろうと言っていた同大出身の飲み会の話になった。
「俺は直接誘われたし、ちょっとだけでも顔出そうと思うけど、お前どうする?」
「うん、行くよ」
「気が進まないなら無理することないぞ」
「ううん。そんなことないよ。牧野くんと一緒に行く」
別に飲み会に参加することが気が進まないわけではないのだ。牧野くんに連絡して菅原さんと2人で会ったことが気になっていたのだ。
「浦橋と付き合ってるの?」
不意に聞かれて咄嗟に言葉が出てこない。まさか牧野くんに浦橋くんのことを聞かれるとは思ってもおらず、驚いて牧野くんの顔を見つめてしまう。
「・・・・・え?なんで?」
やっぱりさっきの見られてたんだと気づき、焦ってしまい、早く否定しなきゃ、と思うのに、言葉がでてこない。どこから見ていたのだろう。やっぱりキスも見られてただろうか。
無言のもままずっとこっちを見つめている牧野くんから目をそらし、あれは、そういうのじゃなくて、と言い訳しようとすると牧野くんが口を挟んだ。
浦橋くんの顔を見ると、傷ついたような顔をして私を見つめていたが、じゃあ、また明日ね、と振り切るように言って小走りでその場を後にすると、2,3歩行ったところでドン、と誰かの背中にぶつかった。、スミマセン、と頭を下げながら追い抜こうとすると、スッと腕を掴まれた。
「・・・大丈夫か?」
「・・・・牧野くん・・・」
いつからいたんだろう。今の浦橋くんとのやり取りを聞いていただろうか。キス、してたところを見られただろうか。誤解してないだろうか・・・急に色々なことが頭をめぐり若干パニックになる。
「あの、なんで?・・・いつから、あの・・、課題まだまだかかるって・・だから私一人で・・」
「・・メシの時間にしようって一旦解散したんだ。・・・満里子は、浦橋と一緒だったの?」
「う、うん。一緒っていうか、ちょっと立ち話してただけ。私たちは今日課題やらないから」
「そっか。メシ、行ける?」
「・・・うん」
・・・・さっきの浦橋くんとのやり取りは見られてないだろうか・・・。何も聞いてこないし、牧野くんはいつも通りだし・・・多分見てないよね。
牧野くんと近くの定食屋さんに入り席に落ち着き、それぞれ注文をして食事をしながら話をすると、今週末にまた集まろうと言っていた同大出身の飲み会の話になった。
「俺は直接誘われたし、ちょっとだけでも顔出そうと思うけど、お前どうする?」
「うん、行くよ」
「気が進まないなら無理することないぞ」
「ううん。そんなことないよ。牧野くんと一緒に行く」
別に飲み会に参加することが気が進まないわけではないのだ。牧野くんに連絡して菅原さんと2人で会ったことが気になっていたのだ。
「浦橋と付き合ってるの?」
不意に聞かれて咄嗟に言葉が出てこない。まさか牧野くんに浦橋くんのことを聞かれるとは思ってもおらず、驚いて牧野くんの顔を見つめてしまう。
「・・・・・え?なんで?」
やっぱりさっきの見られてたんだと気づき、焦ってしまい、早く否定しなきゃ、と思うのに、言葉がでてこない。どこから見ていたのだろう。やっぱりキスも見られてただろうか。
無言のもままずっとこっちを見つめている牧野くんから目をそらし、あれは、そういうのじゃなくて、と言い訳しようとすると牧野くんが口を挟んだ。