拗らせ片想い~理系女子の恋愛模様
牧野くんと別支店の配属になるのは今からわかっている。牧野くんは関東支社採用だ。私は東京支社採用なのでそもそもの配属先が異なってしまう。牧野くんと毎日会えるのはあと1週間だ。
お昼過ぎ、今起きた、と牧野くんからメッセージが届いた。体調平気なら3時に下で待ち合わせしよう、と。OKと返事をして、部屋の片付けをしてから支度をする。夜ご飯まで結構時間あるがどこか行きたいところでもあるのだろうか。
待ち合わせで牧野くんと顔を合わすと、いつもどおりだった。
昨日は酔っていたのもあり、拗ねたり泣いたり色々な感情を牧野くんにぶつけてしまったが特に不快に思っているような様子はない。取り敢えずほっとしながら牧野くんの横に立つ。
「俺週末引っ越しだから少し買い物したいんだ。」
「もう住む場所決まってるの?」
「まだ正式には決まってないけど。寮申し込んだから」
残り1週間の研修のあと、来週の月曜にはOJT先の支店に配属される。月曜日が正式な発令だが、金曜日には既に内示をもらっているためある程度準備することができる。
「満里子は?自宅から通えそうなの?」
「うん。実家から通うよ。少し遠いけどね」
私の配属先は都内の中心部だ。自宅は隣県だが、高校、大学も都内まで通っていた。1時間以上かかってしまうが、一人で暮らすことを考えれば実家のほうが何かと楽ができる。家を出るにしても本配属になってからだと考えている。
新宿まで行ったほうが色々見れるね、と電車に二人で乗る。
引越しのための買い物だというので、生活用品の類を色々と揃えたいのかと思っていたら、ワイシャツやらネクタイ、靴下などを見て回る。一緒に選んでよ、というのであれこれ見て回る。
ネクタイ・・・ほとんど気にしたことがなかったが、いろんな柄や色があり二人で見てもなかなか決まらない。店員さんのアドバイスをもらいつつ何とか2本買った。ワイシャツも採寸してもらって2枚ほど購入したあと、他に何か必要なものあったか、と見て回る。
「満里子は何か欲しいものないの?」
「うん。特にないかな。靴とかカバンとか・・どんなのがいいのかまだわからないし。来月の連休にでも買おうかな」
来月・・・もう牧野くんとは会えないのかな。こうやって買い物行くこともできないのかな。
お昼過ぎ、今起きた、と牧野くんからメッセージが届いた。体調平気なら3時に下で待ち合わせしよう、と。OKと返事をして、部屋の片付けをしてから支度をする。夜ご飯まで結構時間あるがどこか行きたいところでもあるのだろうか。
待ち合わせで牧野くんと顔を合わすと、いつもどおりだった。
昨日は酔っていたのもあり、拗ねたり泣いたり色々な感情を牧野くんにぶつけてしまったが特に不快に思っているような様子はない。取り敢えずほっとしながら牧野くんの横に立つ。
「俺週末引っ越しだから少し買い物したいんだ。」
「もう住む場所決まってるの?」
「まだ正式には決まってないけど。寮申し込んだから」
残り1週間の研修のあと、来週の月曜にはOJT先の支店に配属される。月曜日が正式な発令だが、金曜日には既に内示をもらっているためある程度準備することができる。
「満里子は?自宅から通えそうなの?」
「うん。実家から通うよ。少し遠いけどね」
私の配属先は都内の中心部だ。自宅は隣県だが、高校、大学も都内まで通っていた。1時間以上かかってしまうが、一人で暮らすことを考えれば実家のほうが何かと楽ができる。家を出るにしても本配属になってからだと考えている。
新宿まで行ったほうが色々見れるね、と電車に二人で乗る。
引越しのための買い物だというので、生活用品の類を色々と揃えたいのかと思っていたら、ワイシャツやらネクタイ、靴下などを見て回る。一緒に選んでよ、というのであれこれ見て回る。
ネクタイ・・・ほとんど気にしたことがなかったが、いろんな柄や色があり二人で見てもなかなか決まらない。店員さんのアドバイスをもらいつつ何とか2本買った。ワイシャツも採寸してもらって2枚ほど購入したあと、他に何か必要なものあったか、と見て回る。
「満里子は何か欲しいものないの?」
「うん。特にないかな。靴とかカバンとか・・どんなのがいいのかまだわからないし。来月の連休にでも買おうかな」
来月・・・もう牧野くんとは会えないのかな。こうやって買い物行くこともできないのかな。