拗らせ片想い~理系女子の恋愛模様
「・・・傷つけたと思う。彼も自分を責めてた。私の気持ちをちゃんと繋ぎ留められなかったのは自分だからって・・・。」

言いながら泣きそうな顔をする和美を見て、こっちまでもらい泣きしそうになる。

「飯ちゃんと、付き合いたいな、とはもちろん思うよ。だけど、好きな人には幸せになってほしいし、私も気を遣われて距離を置かれたりするのは嫌」


満里子だって、そうでしょ?っと目を細めて私を睨んでくる。

「そうね、言えないね。。牧野くんの私に対する気持ちも見えないし、言っても困らせるだけだと思う」

「そんなの言わなきゃわからないじゃん」

「わかるよ。あれだけ一緒にいたんだもん」

和美に言った言葉に嘘はないとしても、落ち着いたらまた連絡くれるのではないかと、期待している気持ちもある。
だけど・・・牧野くんが今が一番の正念場だということもわかっているし、邪魔はしたくない。

それから二時間近く、和美はかなりの量のお酒を飲んだが全然様子が変わらない。私は2杯目の途中から体がフワフワしてきて、頭がうまく回らなくなってきたというのに・・・お酒が強いというのは大きな武器だ。

そんな和美にいつからお酒が強いのか聞いてみた。

「大学の・・・ん~、最初から強かったな~」

「いいな、うらやましい。私も強くなりたい」

「何でよ。お金ばっかりかかってしょうがないよ。」

「だけど、飲み会で気を遣わせるでしょ?」

「ん?何それ。第一、満里子は動いてばっかりでみんなに感謝されてるじゃん」

前に、支店の同期たちに、お酒も弱いし、ノリも悪いし、私のお守りが大変だって陰口をたたいてたのを聞いてしまったことがあった。そのことを話すと、

「何それ。最低だね、それ」

「私も最初聞いたときは傷ついたけど、だけど・・・言われてみたらその通りだな、って思ってさ。」
同じ支店にいた同期の真未ちゃんはとてもノリがよくて、お酒も強いし。飲み会に真未ちゃんがいるだけで、途端に楽しくなるのは事実だった。

「あ~、真未ちゃんね、確かチアやってた子だよね。あの子は特別だよ~。すごいいい子だし、雰囲気読むのも上手だもん。満里子とはタイプが違う」
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