拗らせ片想い~理系女子の恋愛模様
「佐多さん、何かあったの?トラブル?」

「いえ、仕事の話をしてたわけではないです」

私がそういうと、だったいいけど、と少し怪訝な顔をして席に戻って行く吉田さんの後について、私も須藤さんに失礼します、と会釈をして吉田さんの後に続き自席に戻る。

「めずらしいね、佐多さんが須藤さんと話するなんて」

「そうなんです。今朝偶然コーヒーショップで会って、ご馳走してもらいました」

「お昼一緒に行くのも相当抵抗してたのに、少し馴染んだんだったらよかった」

「馴染んでる・・・のとはちょっと違いますけど・・・」

「設計部の同期とはたまに話したりしてる?」

「はい。行き会えば話してます」

「お昼一緒に行ったり飲みに行ったりは?」

「あまり、ないですね。一度女子会で夜ご飯行きましたけど、だいぶ前です」

「時間、中々調整できなくてごめんね。この前設計部の佐多さんの同期たちに、もう少し佐多さんを誘いやすくしてくださいって怒られちゃってさ」

確かに、設計部とは違いベンダ都合のスケジュールを組むことが多いこともあり、1週間単位のスケジュールを組むのが難しい。
精々前日に明日は早く帰れるかも、というレベルだ。

「いえ、私も早めに吉田さんに相談してスケジュール決めちゃえばいいんですけど。もう少し手際良くできるように頑張ります」

「そういう意味じゃないよ。もう佐多さんは十分ベンダとも信頼関係できてるし、後で困ったことがあればいくらでも調整できるから大丈夫だよ」

「ありがとうございます」

吉田さんにそう言ってもらえたおかげもあり、今週の水曜日は早く帰ろう、と決めて、約束していた浦橋くんにご飯に行けるかメッセージを送り聞いてみる。直ぐにOKの返事が来て、先輩のおすすめのワインが美味しいお店に行こう、と話がまとまった。

金曜日の定時後、浦橋くんと待ち合わせ場所に向かおうとすると、和美とばったり会った。
先日一緒にご飯を食べた後、飯島さんと待ち合わせだったはず・・・またご飯行こうね、とメッセージのやり取りをしたっきりゆっくり話ができずにいた。

和美も今日は学生時代の友人たちと待ち合わせがあるとのことだったので、歩きながら話をする。

「飯島さんとはどう?」

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