拗らせ片想い~理系女子の恋愛模様
「この前も、飲んだ後にあったから結構絡んじゃってさ。気が大きくなってるから、もっと一緒にいたい、とか帰りたくないってかなり愚図ちゃったんだよね」

「自覚あるんだ」

「あとから反省した。飯ちゃんにもかなり言われたし」

「和美の気持ちはもう十分伝わってるんだね」

「そう思うよ。だけど、決定的な言葉は言ってないし・・・だから会ってくれてるんだと思う」

本当にそうだろうか・・・。あんな遅い時間に和美のことを心配して連絡をくれるなんて、ただの同期以上の想いがあるに違いない。

それを和美に言うと、少し呆れたように笑って言った。

「だったら牧野くんだってそうじゃない。私から見たら牧野くんは満里子に気がありありだったわよ。満里子だって相当わかりやすかったと思うよ」

「再来週、久しぶりに同期会があるんだ」

お昼に同期から、久しぶりに研修クラスの同期で集まろうぜ、とメールがあった。お店はもう抑えてくれたらしく、連絡係も手分けをしてくれているらしい。それに、牧野くんも参加する、と既に連絡があったと言っていた。

「牧野くんも来るんだ!連絡してみた?」

「ううん、まだなんだけど・・・」

最後に会ってからすでに2か月以上たっている。試合観に来いよと言ってくれていたが全く連絡がないのは、恐らくスタメンで試合に出る機会がないからだと思っている。
私は別に試合にこだわることなく連絡くれてもいいのに・・・と思うが、牧野くんにしてみたら連絡しづらいのかな、とも思い、こっちからも何となく連絡しそびれてしまっていた。

まだ好きか、と問われればもちろん好きだし、研修期間中のようにずっと一緒にいたいと思う。しかし、私も日々の忙しさで気が紛れているのも確かだし牧野くんのことを想う時間もだいぶ減ってきていた。

でも、久しぶりに牧野くんに会えると思うと、胸がギュっと詰まるような感覚に、まだ好きだと実感するのだ。

「ふふ。だからさ。さっき会った時から今日の満里子嬉しそうだなって思ったんだよね。だから、実は浦橋くんと上手くいきそうなのかなってちょっと思ってたの」

「浦橋くん?・・・そんな感じではないよ」

確かに最近頻繁に会ってはいるが、一切そういう話にはならない。研修のときのように変にちょっかい出されてたりも一切ない。

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