拗らせ片想い~理系女子の恋愛模様
「そのせいで別れたの?」
「そういうわけじゃないけど・・・。俺は離れても平気だと思ってたんだ。だけど、彼女はそうじゃなかったみたいで・・。卒業する少し前からゼミの課題のまとめや後輩への引継ぎでかなりバタバタしてたんだ。彼女と会う時間が極端に減ってて。そのまま俺は就職で東京来て、・・・研修中も飲んでばっかりいて連絡もろくにしなくて・・ずっと寂しいって言われてたんだ。会えなくても声だけでも聞きたいって言われてたのに。大事にされてない、って思わせちゃったんだな」
彼女の心が少しずつ離れていってることに気づかなかったんだ。・・・寂しそうにつぶやく浦橋くんを見ていて、こっちまで胸がギュっと潰れる気がしてくる。
「たまに電話で話しても、お互いイライラして喧嘩ばっかりで。それが嫌で電話する回数が減って・・・でたまに電話するとまた喧嘩の繰り返しでさ。そんな時、側で無邪気に笑う満里子がかわいくって、つい・・・」
「つい・・って・・・。」
「満里子のこと、かわいいって思ったのも本当だし、こんな子が彼女になって側にいてくれたら、って思ってのも本当だよ」
焦ったように浦橋くんは慌てて付け加えたが、つい、っていうのが本音なんだろう。
好きだ、と言われたような気もするが、本心ではないってことなんだろう。
私だって本気にしていたわけではないが、牧野くんへの片想いが身の程を知らなかったと現実が突き付けられたばかりのこのタイミングで言われるのは、それなりにキツイ・・・。
私のことを本気で好きになってくれる人なんていないことは大学時代に思い知ったはずなのに。少し仲良くなった人に恋心を抱くのはもうやめようと決めたはずなのに・・・。
大学時代、好きな人にもてあそばれたこと、牧野くんと両想いかも、なんて身の程知らず妄想をしたことが身に染みて、涙が溢れそうになった。
慌てて咳ばらいをして、涙をこらえるが、鼻水が止まらなくなってしまい、結局バッグからハンカチを取り出して顔を抑える。
ごまかすために、下を向いて、必死にパンケーキにナイフを入れて立て続けに食べる。
正面からの浦橋くんの視線が痛いが、気づかないふりをして食べ続けると、浦橋くんの手が軽く私の腕に触れた。
「満里子・・・」
『本気じゃなかった』『暇だったから』
なんて言葉は聞きたくない。聞かなくたってもうわかった。
「そういうわけじゃないけど・・・。俺は離れても平気だと思ってたんだ。だけど、彼女はそうじゃなかったみたいで・・。卒業する少し前からゼミの課題のまとめや後輩への引継ぎでかなりバタバタしてたんだ。彼女と会う時間が極端に減ってて。そのまま俺は就職で東京来て、・・・研修中も飲んでばっかりいて連絡もろくにしなくて・・ずっと寂しいって言われてたんだ。会えなくても声だけでも聞きたいって言われてたのに。大事にされてない、って思わせちゃったんだな」
彼女の心が少しずつ離れていってることに気づかなかったんだ。・・・寂しそうにつぶやく浦橋くんを見ていて、こっちまで胸がギュっと潰れる気がしてくる。
「たまに電話で話しても、お互いイライラして喧嘩ばっかりで。それが嫌で電話する回数が減って・・・でたまに電話するとまた喧嘩の繰り返しでさ。そんな時、側で無邪気に笑う満里子がかわいくって、つい・・・」
「つい・・って・・・。」
「満里子のこと、かわいいって思ったのも本当だし、こんな子が彼女になって側にいてくれたら、って思ってのも本当だよ」
焦ったように浦橋くんは慌てて付け加えたが、つい、っていうのが本音なんだろう。
好きだ、と言われたような気もするが、本心ではないってことなんだろう。
私だって本気にしていたわけではないが、牧野くんへの片想いが身の程を知らなかったと現実が突き付けられたばかりのこのタイミングで言われるのは、それなりにキツイ・・・。
私のことを本気で好きになってくれる人なんていないことは大学時代に思い知ったはずなのに。少し仲良くなった人に恋心を抱くのはもうやめようと決めたはずなのに・・・。
大学時代、好きな人にもてあそばれたこと、牧野くんと両想いかも、なんて身の程知らず妄想をしたことが身に染みて、涙が溢れそうになった。
慌てて咳ばらいをして、涙をこらえるが、鼻水が止まらなくなってしまい、結局バッグからハンカチを取り出して顔を抑える。
ごまかすために、下を向いて、必死にパンケーキにナイフを入れて立て続けに食べる。
正面からの浦橋くんの視線が痛いが、気づかないふりをして食べ続けると、浦橋くんの手が軽く私の腕に触れた。
「満里子・・・」
『本気じゃなかった』『暇だったから』
なんて言葉は聞きたくない。聞かなくたってもうわかった。