拗らせ片想い~理系女子の恋愛模様
「金曜の夜も一緒にご飯行こうよ。日曜日の時間は土曜日遅くなるだろうし、午前中連絡するからさ。疲れてたら無理しなくてもいいし」

そういってくれるなら、取り敢えず約束しておいても大丈夫かな。
まずは金曜日、一緒に夕食を食べる約束をする。

定食やさんに入り、浦野君と食べながら、大学時代の話をする。勉強したいたこと、サークルのこと、ご実家のこと。
浦野君は大学の時から付き合っている恋人が大阪にいるらしい。

「週末帰ればいいのに。会えなくて寂しくない?」

「寂しいけど、土曜日に向こうが予定入っちゃうと、結局会えないまま戻ることになるかもしれないからさ。なかなかね」

「そっか。寂しいね」

それに、多分浦橋くんはこのまま東京に配属になるだろう。そうなると当面遠距離恋愛が確実となってしまう。その話もしたうえで研修に臨んだのかもしれない。ある程度はお互い覚悟できているということなのか。

浦橋くんと部屋にもどり、グループワークの時間まですぐだったので、支度をしてすぐ教室に行かなくてはならない。浦橋くんに、じゃあ、あとでね、と別れて、支度をして教室に向かおうとすると、また浦橋くんと一緒になった。

「ちょうど一緒だったね」

「うん。もうみんな集まってるかな。少し遅れちゃったね」

少し早足で教室に向かうと、まだ同じ班のメンバは一人しか来ていなかった。少しだけホッとしながら、遅れてごめんね、と近づこうとすると、同じくグループワークで集まっていた牧野君と目が合った。

「満里子、飯食った?」

「うん、今食べてきた」

「関根さんと?」

「ううん、今日は陽美ちゃんとじゃなくて・・・同じ班の浦野くんと行ってきた」

「・・・そっか。土曜日、18時半新宿だって。金曜って家帰るの?」

「帰らないよ。だから土曜日もここから行く。牧野君は?」

「俺は金曜サッカー部の飲みがあるんだ。そのまま実家泊まるけど、土曜の昼こっち戻るから一緒に行こうぜ」

「新宿待ち合わせでいいよ。わざわざここまで来るの大変でしょ?」

「荷物置きたいし、平気。連絡するよ」

「うん。じゃあ、土曜日ね」

「おう。コンビニ行くけど、何か買ってくる?」
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