拗らせ片想い~理系女子の恋愛模様
吉田さんにフォローしてもらい、何とか大事にならずに済んだのだが、心が晴れない。結局ミスが怖くて何度も吉田さんに確認してしまい、中々独り立ちできない自分が情けなくて落ち込んでしまう。

そんな中、設計部の同期たちが久しぶりに女子会に誘ってくれたので、二つ返事で参加した。仕事中はあまり話題にならないプライベートな話や先輩社員のことも色々聞けて、久しぶりに楽しかった。
ただ、仕事の話になると、皆の仕事ぶりに感心させられるばかりで、吉田さんに頼ってばかりの私はまだまだだな、と最後はまた何となく落ち込んでしまう。

気持ちよく飲んでいたお酒も、最後の方はやけ酒みたいになってしまい、皆に心配されるほどだった。
酔い覚ましにお茶でも、と誘ってくれたので、少し我に返ることができたが、あのまま飲み続けていたら皆に迷惑をかけていたことだろう。

結局私の酔い覚ましに付き合わせてしまったみたいな形になってしまったが、あのまま帰ったら帰りの電車で気分が悪くなってしまったかもしれない。

トボトボと駅に向かって歩いていると、携帯が鳴った。浦橋くんだ。

「今どこ?」

「駅に向かって歩いているところ」

「飯は?」

「食べたよ、設計部の同期たちと女子会だったの」

「そっか。飲んでるな?」

「少しね」

「待ってて。送ってく」

まただ・・・・。お酒飲んだと知ると、必ず送っていく、と言ってくれる。浦橋くんだって疲れているはずなのに。

駅の構内のベンチに座っていると、浦橋くんが携帯を片手にキョロキョロしている。立ち上がって駆け寄ると、浦橋くんは苦笑しながら言った。

「ご機嫌だな。だいぶ飲んどるな」

「浦橋くんはお仕事お疲れ様」

「お腹空いてない?」

「うん。浦橋くんは?」

「軽く食べたけど、帰ってから何か食べるから平気」

いつもそうだ。
浦橋くんは残業で疲れているのに、私は呑気に飲んで、お腹いっぱいに食べて、家のそばまで送ってもらって・・・・自分はお腹空いているのに私が帰ることを優先してくれる。

浦橋くんは仕事も遅くまでがんばって、ただの同期の面倒まで見て・・・・なのに、一体私は何をやっているんだろう。

恋愛より仕事頑張る!と決めたものの、仕事が思うようにいかない、とか、独り立ちできない、とかグチグチ言っているだけで、浦橋くんみたいに努力してない。
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