拗らせ片想い~理系女子の恋愛模様
びっくりした・・・。
こんなに接近したのは研修の時以来だ。
何度も一緒に食事をしたりでかけたり、今日みたいに送ってもらうことがあったが、私に触れてくることはほとんどなかった。

胸のドキドキが収まらないまま、部屋に入り、思わずソファに座り込む。
急に触れられて驚きはしたけど、嫌な気持ちは全然ない。浦橋くんと過ごす時間が長いのもあり、ある程度距離が近くなっても自然でいられる。妙に意識してしまい、明日会うのに不自然な態度にならないように気をつけないと・・・。
須藤さんたちの飲み会では、緊張していたせいか、あまり食べられなかったのもあり、お風呂からでると、少しお腹が空いたな、と思いつつ、でも明日は楽しみにしているスイーツバイキングだから、何も食べずに早めに眠ることにした。

翌朝早めに目が覚めると、すっきりと晴れたいい天気だった。

洗濯と軽く部屋の掃除を済ませると、もう時間が迫っていた。思いのほか暖かいので、着る服に悩んでしまう。通勤はいつもスーツなので、休みの日はカジュアルな服を着ようと、ベージュのブラウスに白っぽいスカートを合わせた。

ギリギリかと思っていたが、待ち合わせの場所に行くとまだ時間まで15分以上ある。近くのお店に入っても大丈夫だろうと思い、目の前にある雑貨屋さんに入る。
入り口すぐのところにピアスやネックレスなどアクセサリーがいくつかあり、どれもとても可愛らしい。大学時代ビアスをあけようかと思っていた時期があったのだが、友達がせっかくピアスの穴をあけたのに、全然しない、と言っていたので、そんなもんなのか、と私もそれ以来チャンスもなかったので結局開けないままだった。

一応雑貨屋さんなのだが、アクセサリーの種類と量が半端なく多い。いいな、と思ったものはそれなりの値段がするが、お手頃なものもたくさんの種類がある。
シルバーのネックレスが欲しく、ゆっくり見たいなと思いながらも、そろそろ浦橋くんとの待ち合わせの時間のため、近いうちに絶対また来よう、と思い、急いでお店を出る。
すると、入り口のところで浦橋くんと一緒になり、同時に、あれ?、と声をかけあう。

「買い物してたの?」

「ううん、時間があったから見てたんだけど、結局買わなかった。でもまた今度ゆっくり来るよ」

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