拗らせ片想い~理系女子の恋愛模様
可愛いのたくさんあったし、と言うと、いいよ、今買い物しようと、と言ってくれるが、楽しみにしていたスイーツバイキングの時間も迫ってきているし、また来るから大丈夫、と言い、お店に向かうことにした。

「今日凄い楽しみだった。早く食べたいな」

「ふっ。マジで嬉しそうだな。顔がめちゃキラキラしてる」

笑いながら言う浦橋くんこそ、甘いものは大好きなはずだし、食欲旺盛だ。

「お酒が好きなのに、甘党なんてめずらしくない?」

「俺そこまでお酒すきじゃないよ。」

「でも全然酔わないじゃん」

「それなりに酔っぱらってるけどね。そりゃ満里子よりは全然強いよ」

私の頭をポンポンと撫でると、優しく笑った。

浦橋くんが予約してくれたおかげ、名前を告げるとすぐの席に案内してくれた。
2時間制のため、比較的ゆっくりとできるが、早めに食べないとすぐお腹いっぱいになってしまいそうだ。

スイーツバイキングといっても、他にもパンやスープなどがあり、昼食としても十分だ。

といっても楽しみすぎて朝食も全く食べていない。

しかし、目を付けていたケーキが8個あったのに、3個食べたところでお腹が苦しくなってきた。
席につくなり、定員さんにおすすめのパンとスープを紹介されて、とても美味しそうで食べてしまったのがいけなかった・・・
ペースが遅くなった私を見て、浦橋んがニヤニヤしながら言った。

「もしかして、もうギブアップ?」

「食べたいんだけど・・・お腹いっぱいになってきた」

私が残念そうに言うと、浦橋くんがさっと席を立つと、お皿一杯にケーキを持って戻ってきた。

「食べたいの、一口ずつ食べていいよ。俺まだ余裕だから残ったの全部だべる」

そんなお行儀の悪いことしていいのかな、と躊躇していると、ほら、と言ってストロベリーのケーキを一口だけフォークの取って、私の口元にもってきてくれる。
食べさせてくれるということだろうか・・・
びっくりするやら、恥ずかしいやらで、フォークの先を見つめたまままでいると、口元にグイっと寄せられ、思わずパクっと食べてしまう。

「お、おいしい!」

恥ずかしさを忘れてつい言ってしまうと、どうぞ、と言いながらお皿を私の方にスッと差し出した。

「本当に一口ずつ食べてもいいの?」

「もちろん」

「行儀悪くてごめん」

「いいって」

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