拗らせ片想い~理系女子の恋愛模様
翌日の午前中、須藤さんからこれからの役割分担と業務の進め方の説明があった。
私は吉田さんとは別のグループで須藤さんからの直接の指示のもと進めていくことになるとのことだった。まさか吉田さんと離れることになるとは思いもよらず、不安で言葉が少なくなってしまう。
結局打ち合わせは午前中いっぱいかかり、お昼は和美と約束していたのだが叶わず、夜にご飯に行こう、とメールで約束をする。
吉田さんと須藤さんの三人で社食にお昼に行き、席について食べ始めても、私の不安な様子に須藤さんが少し呆れたように言った。
「心配ごとがあったら俺に聞いてくれていいし、吉田だって全く無関係じゃないんだから相談にのってもらっていいんだから」
「はい、わかってます・・・」
「佐多だってもう2年目なんだから・・・」
もう少ししっかりしろってことだよね、と心の中で思い、先輩たちに呆れられたことがまたショックで益々自信を失くす。
吉田さんが見かねた様子で、最初は一緒にやるからさ、と口を挟んでくれたが、須藤さんは眉をひそめて険しい顔をしている。
須藤さんの機嫌がすこぶる悪く、イライラしている様子に余計萎縮してしまう。
気まずい思いで急いでお昼を終えて席を立つ。
食堂を出たところで、後ろから手首を掴まれ、振り向くと浦橋くんが立っていた。真田君と一緒だ。
「あ、お疲れ様。真田君、久しぶり」
「久しぶり、じゃないよ。和美ちゃんとの飲み会どうなってんだよ!」
挨拶もそこそこに、真田君が食って掛かるように言ってきたので、思わず、何のこと?と浦橋くんの顔を見るが、浦橋くんは苦笑いしてるだけだ。
「え?浦橋から聞いてないの?」
真田君にそう言われて思い出した・・・。真田君が和美のこと気に入ってるから一緒に飲みたい、と言われてたんだった。
和美に聞いておくね、と気のいい返事をしておきながら、すっかり忘れていた。
「ご、ごめん・・・。和美、結構忙しくて私も中々連絡してなくて・・」