宝物 番外編付き

退院祝い

夜、蓮さん、お義父さん、会長が

一緒に帰って来た。

今日は、みなさんが退院祝いをしてくれる。


「ただいま!! くるみ〜」



私とみわお婆さまで玄関へ向かう。

蓮さんは両手に荷物を持ち、



「くるみ、婆ちゃん。

コレ料亭の仕出しの料理!!

お重は、月曜日に返すからね〜」


みわ
「ハイ。 蓮、そのまま和子さんに渡して〜」

くるみ
「おかえりなさい! お爺さま、お義父さん!

蓮さん! 無事退院しました。

お仕事、お疲れ様でした。」


喜三郎、慶一郎
「ただいま!! 退院おめでとう」


お義父さんは、着替えに行き、

蓮さんは、お義母さんにお重を渡してから

着替えに行った。

みわ
「くるみちゃん、ここは私達でセッティング

するから、蓮の着替えについてやって〜」

くるみ
「はい。すみません。お願いします」


蓮を追って、2階の部屋へ

コンコン。


「はい。」

くるみ 
「蓮さん……」


「くるみ、退院おめでとう。

荷物はクローゼットに入れた?」

くるみ
「うん。 足りない洋服は、月曜日会社へ

行った帰りにマンションから持ってくるね。」


「月曜日は…辞表提出か?」

くるみ
「うん。」

蓮は、着替え終えてくるみの方を向き、

腕を広げた……

くるみは近づいて、蓮に抱きついた。


「くるみ。これからは何でも俺に

くるみの気持ちを吐き出してくれ!

まだ入籍はしてなくても、

俺たちは、家族だろ? 俺はそう思ってる!」

くるみ
「うん…」


「さ、下へ行こうか?」 チュ!

くるみ
「もう…。 ふふふ。チュ!」

蓮は、ビックリしていたが、ニッコリ笑って

くるみの手を引き、下まで行った。
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