宝物 番外編付き
みんな少し落ち着いたので、お茶のお代わりを入れ直した。

「くるみ、今までどこにいたんだ?」


「蓮さんの工場が気になってたから、あの町の駅前のマンションに住んでるの…
見つからないようにしてて…
今、自動車教習所に通ってる」

「運転免許?もしかして工場の近くの?」

「うん。 でも……お休みしてて…
もう少しで仮免で……」

「お休みしてたのは、具合悪かったの?
今も何となく顔色悪そうだし。」

くるみは両手で頬を押さえた。

くるみは、横にあるバックからゴソゴソとあるものを出した……

みわお婆さまと和子お義母さんは

目がキラキラと光り、
「「おめでとう!!」」

蓮は、それを手に取りジーと見つめる

「くるみ、これって……エコー写真…
母子手帳…俺たちの赤ちゃんか!!」

くるみは頷いた……

「くるみちゃん、予定日はいつなの?」とお婆様に訊ねられた。

「8/8です。」

「お父さん! 私たちに孫だよ!孫!
お爺ちゃんとお婆ちゃんだね〜!」


「ばあさん、ワシらのひ孫じゃなぁ〜」

「蓮、くるみちゃん おめでとう!!」

「じゃあ、くるみちゃん今は何ヶ月なの?」

「4ヶ月になったばかりで、今日は産婦人科で妊婦健診で…
つわりもなくなりましたので、
あさってから教習所にまた通うつもりです。」


「蓮、その写真見せて!」と笑顔のお婆様

「和子さん、可愛いわね〜楽しみね!
おじいさんも慶一郎も見てみて〜ホラ!」

みんなニコニコ

しばらくして呼び鈴がなる。
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