私の推しが推しじゃなくなった件

『は、はい。』

「ま、言ったらどうなるかわかってるよな？」

え…？

『もし言っちゃったらどうなるの…？』

恐る恐る聞くと

「お仕置きするから。」

お仕置き！？

お仕置きってあのお尻ペンペンとかするお仕置き！？

この年でそれは嫌だ！！！←そういう問題？

『はい！誰にも言いません！！』

「よろしい。あ、あと１つお願いがあるんだった。」

『な、なに？？』

「俺の彼女になってよ」


俺の彼女…？


はっ！？


『あの。それはあのお付き合いですか？』

「他に何があるの。」

『いや、無いけど…え。急すぎてちょっと…。』

「まぁ、正しくは"彼女のフリ"だけどな。」

『へ！？』


彼女のフリ…？


なーんだ。本当の彼女じゃなかったんだ～…って


『どうして！？』

「俺、先輩にアピールされてて困っててさ、彼女いるから無理ですって断ったんだけど彼女に会わせろってうるさくて…」


なるほど～大宮くんモテるもんね！！

そりゃそうなるか！！

というか、私なんて相手にされないか～あはは。

…自分で言ってて悲しくなるからやめよ。


『まぁ、フリならいいよ。』

「ほんと？ありがとう、本当に助かる。じゃあ、また明日な。」


そう言うと誠は電話を切った。


大宮くんってあんなキャラだったんだ…私の推しが…推しじゃなくなっちゃった…

ていうか、情報量多すぎてついていかないや…

そのあと満里奈は疲れはて、寝てしまった。