同期に恋してしまったら~友達からはじまる恋ってありますか?~


「ちょ…っと待ってよ!」

ぐいぐいと強引に腕をひく水沢くんにどうすることもできず、着いてきてしまっているわたしがいる。

陽輝は関西に出張中だったし社内にはいなかったけど、ほかのみんなは、定時になると同時に水沢くんに手をひっぱられて退社していくわたしたち2人を唖然と見ていた。

大西いたよね…
絶対陽輝に言うよね…

別にわたしがわるいわけじゃないのに、なんとなく、陽輝に言われるのは嫌だなと思っている自分がいる。

勝手にひっぱられてるとはいえ、拒否しないのはわたしだし…。

会社ビルを出たらまず、タクシーをつかまえ、どこへやら行き先をつげた水沢くんの目はなんだか仕事してるときとはちがって輝いているように見える。

ぜんぜん…ちがう…

そして、着いた場所は…
映画館だった。

「映画?見るの?」

「そうっす。とりあえず入ってください。」

とにかく、せかすので、せかされるがままに入って、中にすわった。

けど、中はガランとしていて客はほとんどいない…。

何の映画?

「ちょっとどういうこと?」

「いいから。黙ってみててください。もう始まるから。」

そしたら間髪いれずにその映画ははじまって。

どうやら中高生の女子向けの少女漫画の実写化らしかったけど…

こんな映画みたのはじめてで…

主人公の女の子が俺様男子に翻弄されながらも2人がわかりあっていき、最後には…っていうくっさーい展開のドラマだった。

で…

最後のほうにでてたのだ。水沢くんが…


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