同期に恋してしまったら~友達からはじまる恋ってありますか?~


そしてそれから…

社内で白川さんと向坂を見かけるたびに、わたしを不安が襲う…。

2人は一緒に仕事をしているわけだから、当然席もとなりだし、よく話しているし…。

あ…笑った…。

2人で楽しそうに笑いあっているときもある。

そしてどう考えても向坂が好きな人っていうのも白川さんの気がしてきた。

「俺、好きなやつ…できたから…もう、遊ばないし、真剣に…そいつ…狙う。」
って言いだしたのはこっちに帰ってきてちょっとしてからのこと。

こっちに帰ってきて白川さんと一緒に仕事して好きになったって…十分ありえる。

向坂が白川さんの想いを知ったら…
両想いって気づいたら…

「高柳さん!」

ぼーっと考えていたら、わたしの耳もとで加瀬が大声で叫んだ。

「うわっ!何?!」

「何ぼーっとしてんすか?行きますよ。マキノ建設。」

「あ、あーそうだった。」

「ったく。最近おかしいっすよ。高柳さん。」

加瀬がぷりぷり怒って結構大きな声で言いながら、行く準備をしているので、まわりがチラチラこちらを見ている。

向坂と白川さんもこちらを見ている。

「はい。すみません。用意します。」

わたしは早急にビジネス用カバンの中に仕事道具を詰め込むと、もう先に用意してフロアの入り口で待っていた加瀬の元へ急いだ。

出ていくときに向坂と目があった。

「マキノ行くのか?打合せ?」

「うん。」

「よろしく。」

「うん。まかせて。」

向坂に手をあげるとわたしは加瀬の後姿を追った。


< 64 / 183 >

この作品をシェア

pagetop