同期に恋してしまったら~友達からはじまる恋ってありますか?~
「そういう加瀬はお姉さま方に気に入られてるじゃん。」

「いやいや、ないですよ。ああいうのは僕は…」

そういえば…

「ねぇ。加瀬って彼女いるの?」

今まで聞いたことないや…と思う。

「え?そういう話題ふります?」

ちょっと顔を赤らめて横を向いている。
なかなかかわいいとこあるじゃん。

「あんた私のことばっかり言ってるけど、自分はどうなのよ?」

そしたら顔は横向きのままで言った。

「今はいないっす。気になってる子はいますけど…」

あら…。

「いいわね。若いって。」

そしてわたしは加瀬の脇腹をグリグリしてやった。

「痛いですって。高柳さんも十分若いっすよ。がんばってくださいね。専務との恋。」

「は?」

そしてわたしは加瀬の脇腹をもっと強く突いた。

「イテっ!!」

加瀬の叫び声が静かな電車内に結構大きく、響いていた。


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